不本意な人事異動は拒否することが可能か?

職場で行われる人事異動というものは、属する部署や管轄が変わったり、地位が変わったりすることを指します。そのため、ときには自分が望む部署や地位とは異なる人事異動を言い渡されることもあるでしょう。しかし、会社側には人事権というものがあり、基本的に人事異動を拒否することはできません。しかし、例外として、雇用契約書にて契約が結ばれている場合、勤務地や所属部署が限定されていれば、契約違反ということで拒否することを認められています。

また、異動の目的に個人的な思惑が含まれている場合、それを明確に証明できることができれば権利の濫用ということで拒否できます。しかしながら、大抵の場合は、スキルアップや経験を積ませたいためだという理由を付けられてしまうため、拒否することは難しいでしょう。

また、人事異動がプライベートに大きな影響がある場合も拒否できる場合があります。例えば家族の面倒を見る者が自分しかいない、要介護者が家族に居て、介護する者が自分しかいないという理由であれば拒否できるようです。しかし、会社側が移動場所に託児者や介護施設などを併用している場合は、拒否をすることは難しくなるかもしれません。

とはいえ、正当な理由があれば、しっかりとそれを伝えることで、異動を拒否することはできるのではないでしょうか?しかし、正当な理由がないのにも関わらず、拒否したいという場合は状況的に難しくなります。そのため、どうしても今いる部署を離れたくない場合は、転職という選択肢も人事異動の回避策に入れておきましょう。